シュルードnews 2023.12

こんにちは🎄

夜空が美しい季節になりましたね。
ふたご座流星群はご覧になられましたか。
次から次へと星が流れる夜空はたくさんお願い事ができる?なんてことを考えてしまいます。

年末のあわただしい中、体調管理もしっかりと行い
皆さんと一緒に良い年を迎えたいです。

 

☆デジタルサービス☆

撮影からモデル化までフォトグラメトリを自動化

今回は、自動フォトグラメトリ作成についてのご紹介になります。

フォトグラメトリは、実写さながらのCGが作成できる便利な技術ですが、
撮影からの処理工程が多く、完成までに時間がかかるという課題があります。
課題は単純な処理時間だけでなく、対象の表面質感(色・光沢・透過度)によって作成難度が上がる、
対象サイズ(小さすぎるもの)によってピントの合う範囲の制約から難度が上がる、
また、人が撮影するので、個々の経験・技量に依って、最終のクオリティが大きく変わってしまうなど、
多数問題を抱えていました。

そこで、新システムを導入し、処理自動化による効率化と、苦手な対象の解消に取り組みました。

撮影・処理の自動化に向けて、FacTransProというソフトを導入しました。
まずターンテーブルに撮影したい対象物を載せ、32回転から96回転の範囲で、回転しながら撮影していきます。回転数の決定に今までの手動ノウハウが活きてきます。
※40㎜~300㎜までの物であれば、この装置を使って撮影可能です

次に、このソフトの便利な機能をいくつかご紹介させていただきます。

深度合成機能
通常カメラで小さいものや物にレンズを近づけて撮影する際、手前にピントを合わせると奥がボケる様になってしまいます。 この機能を使えば、同一位置からフォーカスをシフトさせ撮影を行い、ピントが合った部分を合成することで、被写界深度の深い画像を得ることができ、
小さい被写体に対して、カメラとの距離を近づけて撮影するような条件で効果を発揮します。

UVライトを用いた撮影
基本的にフォトグラメトリでは透明なものや光沢のあるもの、単調なものは、可視光だけでは特徴点が拾いにくくモデル作成が難しくなります。
色の付いたスプレーを吹きつけて形状をスキャンする方法はありますが、それではテクスチャーの情報が無くなってしまいます…
そこで、今回「Feature INK」という可視光では無色透明で、紫外線光源(UV)下において発光する特殊なスプレーを対象物に吹きかけることで特徴点を付与します。
この機能により、従来の手法では特徴点を拾えなかった対象物のフルカラースキャンが可能になりました。
こちらは通常の写真とUVライトを当てた写真の両方を使いモデル化しています。

この装置の導入により、簡単にSfM作成できるものは自動で難易度が高いものは今までの手動のやり方を混ぜながら最適な方法で3次元モデル化が出来るようになります。

また、今後はターンテーブルに載らない1~2m程の物も自動で撮影できるような装置、建築構造物に対しては自動走行型で撮影できる装置を機械グループと開発していく予定ですので、
機械とソフトと3次元化ノウハウを持ったシュルードだからこその発展を目指します。
続報をお待ちください!
小さな精密部品のスキャンや光沢のあるものスキャン等、モデル化の幅が大幅に広がりそうです。
まずはお気軽にご相談ください。

 

 

☆ソフト開発☆

今回はSPOT360の機能改修について、3点お話しします。

1点目はスポット間の移動アニメーション機能です。

変更前は、スポット点をカメラが注視+ズームして画面が切り替わる形でした。
変更後は、カメラの向きをそのままに画面を切り替えて、スポット点に向かう形になりました。

・変更前のスポット間移動

・変更後のスポット間移動

変更前と比べて、実際にパノラマ内を移動しているように感じると思います。

2点目は、カメラの向きをMAPの見取り図上に表示する機能です。

パノラマ内での向きが見取り図上で確認でき、パノラマ内で迷わなくなります。
また、現在のスポット点が分かりやすくなりました。

3点目は、画像検索機能です。

関連画像を一覧表示しての変化や比較など確認の他、
画像から場所を見つけることもできるので、場所との関連を効率的に共有することが可能です。

今までは画像を登録したスポットまで画面を切り替えて確認していましたが、この検索機能により相互の確認ができるようになり、運用の幅が大きく広がりました。

以上、SPOT360の機能改修でした。

今後は検索機能を画像だけではなく、他のデータ(動画や3Dモデル)にも対応していく予定です。
今後の発展にご期待ください。

 

☆機械設計☆

今回は、以前ソニーさんが開発された空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display)に
取り付ける試作コントローラーを製作中
とご紹介していた試作コントローラー(仮)を組み立てみました。

構想段階では、下記のイメージ画像を想定しておりましたが、

実際に出来上がったものが、こちらになります。

筐体は、弊社保有の3Dプリンタで造形しており
見栄えのために、表面処理も簡単にですが行っております。
引き続き、コントローラー以外にも様々な機械やロボットなどを作っていきます。

このように「作ってみよう」から”形”にできる会社です。
お客様の「こんなものがあったらいいな」を形にするお手伝いをさせてください。
ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

今年も大変お世話になりました。
よいお年をお迎えください🎍
皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。