シュルードnews 2024.05

こんにちは🎏

端午の節句の頃、「こいのぼり」見かけられましたか?
ここ京都ではチラチラとしか見かけませんでしたが、
風に揺られ、吹き流されてる姿を見かけると、とても気持ちいいです。

こいのぼりは、中国の「竜門」という言葉からきているそうです。
竜門の急流を登り切った鯉は龍になるといわれており、
この故事にならって男児の出世を願ったとのことです。

弊社もこいのぼりのように登っていけるよう精進いたします☺

 

 

 

☆ソフト開発☆

今月は360度動画を使った製品をご紹介したいと思います。
360度動画とは、視聴者が任意の方向を自由に見渡せる全方位映像です。

最近弊社ではVRでの教育シミュレータの話を多くいただきます。
現場の雰囲気・視覚的環境のなかで現場作業の作業経験が出来るため、非常にお客様から好評を頂いております。
ただ、VR用のデジタルツインモデルを作成するにはコストと時間がかかるという難点もあります。
もちろん、かけた分だけの利用価値は存在します。
軽微な作業の為そこまでのコストは・・・・というお客様の声にこたえる為に360度動画内で教育シミュレーション
作業経験ができるソフトウェアを開発しました。

本製品は360度動画を再生しながらチェックリストを閲覧し、作業内容の確認を行ったものにチェックを付けをしながら作業を体験できます。
点検作業の訓練において、作業者の経験度合いと確認者の確認時間を短縮しながら、文章や動画閲覧だけの教育とは違い現場状況を確認しながらの訓練ができます。

動画内では、施設の点検を想定したチェックリストを掲載しています。
チェックリストの内容はCSVとして書き出すことができ、Excel等の表計算ソフトから閲覧、編集が可能です。

動画やチェックリストの変更も可能なので、ケースを工場や別の施設に変えて工事計画や寸法リストなどを出力することもできます。

動画の確認からチェックリストへの記載、出力をアプリ内で完結させることができます。

また、動画素材はGB単位の大容量の動画でもアプリケーション内に複数取り込むことができ、
再生時もスムーズに読み込むことができます。

将来的には、利用者側で容易に動画素材を変更したり、チェックリスト内容を変更する機能の追加を目指しています。
更には、観光地のバーチャルツアーや、エンターテイメント分野にもご利用頂ける機能を搭載していきます。幅広い分野での活用を期待したソフトウェアになります。

弊社の開発にご興味がありましたら、お気軽に問い合わせください。

 

 

 

☆デジタルサービス☆

新機材の導入

最近、弊社であらたな機材を導入いたしました。
Z+F社のFlexScan22です。
https://www.zofre.de/en/laser-scanners/3d-laser-scanner/z-f-flexscan-22

こちらの機材はLiDARのようなもので、移動しながら点群を計測することができます。
下図はFlexScan22で計測した点群データで、約1時間で20,000㎡を計測することができました。
この範囲をTLSで計測する場合、10日以上かかりますので、1/100ほどの速度になります。
(それぞれの設定、計測方法によって差は変化します。)

TLSに比べ圧倒的な速さで計測することができることに加え、
従来のLiDARよりも精度の高いデータとなっております。
詳細な精度検証については、今後行っていく予定ですので、今後の記事であらためて結果についてはご報告させていただきます。

また、上記機材だけでなく、ドローンを用いたLiDAR測定もはじめました。

FlexScan22と比べると、精度は落ちますが、かなりの速さで広域を計測することができます。

新たな設備を導入したことにより、お客様それぞれのニーズに対し、
より柔軟なご提案ができるようになりました。
なにかお困り事がありましたら、ご相談いただければと思います。

 

 

 

☆機械設計☆

弊社は、自社で構想から設計、3Dプリンタでの造形まで行えるため
自作で治具を作成して、日々の業務に活用しています。

今回は、弊社の保有する自動3Dデータ生成装置の品質向上のために作成した治具について
ご紹介したいと思います。

自動3Dデータ生成装置は写真撮影を行い3Dデータを自動生成するものになりますが、
撮影時に光が反射すると品質が悪くなります。

そこで、光を抑えるために偏光フィルタを取り付けられる治具を作成してみました。

自動3Dデータ生成装置 参考URL:
https://arcana-mfg.com/shop/product/factranspro_e-m1/

 

画像のように照明ライト部分に、治具を取り付けられるようにしました。
サンプルで作成した治具になるため白色になっていますが、カメラ→照明→偏光フィルタ付き治具の順で取付します。

早速テストしたところサンプルで作成した治具は、光が漏れてしまいあまり効果を発揮できませんでした。
再度設計検討を行い、圧入にして漏れを無くすなど設計変更を加えることで現在の治具を作成しました。

カメラに照明を取り付けた様子

偏光フィルタ付き治具を取り付けた様子

黒くて分かりにくくなっていますが、証明ライト部分にフィルタ付きの治具を取り付けた様子になります。

 

左が偏光フィルタなし、右が偏光フィルタありの画像になります。

偏光フィルタを付けることで、照明で白飛びしてしまっていた箇所の元の色が分かるようになっています。
これにより、よりモデルの品質向上に繋がります。

テスト段階のためまだまだ改良が必要になりますが、今後もより良いものを作れるよう努力していきます。

弊社は、「作ってみよう」から”形”にできる会社です。
お客様の「こんなものがあったらいいな」を形にするお手伝いをさせてください。
ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。